ナンダカンダ言いたくなった時に書くブログ

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シン・エヴァンゲリオンを観てきたよ、感想とか思うことつらつら書くからネタバレ注意

映画はレンタル開始かテレビ放映まで待てばいいと基本的に思っているが、久々に映画館で観たいと思ってようやく行けました。

シン・エヴァンゲリオン:llである。

結局「:ll」ってなんて読むんだろうね?俺の場合はコナンの漫画7巻が思い出されてダ・カーポなのかな?と思ったけど。

アニメも漫画も旧劇場版も全て見てきた身としては、これはちゃんと見届けなければと思って映画館に行った。

来場者特典は第4弾になってから1週間くらい経っていたが、良かったまだもらえた。

なかなか豪華なA4版20頁弱のほぼパンフである。見終わった後に読むとなかなか微笑ましい。

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さて、ここからは映画を見終わった後、なんの情報も仕入れない内に書く個人的感想である。

間違いも勘違いも多々あるかもしれないが、それはサラッと流して欲しい。

そして、多分にネタバレを書くのでご注意頂きたい。











さて、映画が始まってしばらくはパリ(?)を舞台にミサトさんたちが頑張っていた。

前作でシンジが起こしたインパクトは全世界規模だったのを表してたんだろう。

全てが真っ赤な世界。

それを一瞬で浄化(?)しちゃうあの赤黒の塔みたいなもんは、あの質量がどこにあったとか、どういう原理かとか誰が作ったとか、そんなものはもはや考えるだけ無駄だなと、エヴァを見る上での心得に久々にどっぷり浸かる準備が出来た。



で、いつもの3人、シンジ、レイ、アスカ達だけど、てっきりミサトさんらのところに行くのかと思ったら、生き残りが集まる集落に着いた。

そこで束の間の休息である。

トウジ、委員長、ケンスケの登場はまあまあ胸アツだったが、それ以上に話の進みの悪さに最初は辟易としたんだけど、しばらく見てるとリアリティあるなと思えた。

そうだよね。シンジは元々鬱チックだったけど、目の前で友達のクビが吹っ飛ぶとこ見て、それが自分原因だってなったら塞ぎ込むよね。で、それを解決するのは時間しかない。そのために必要な集落だったんだと。

そこでレイをシンジの目の前でパシュンさせたのは再びトラウマもんじゃなかろうか?



でもまぁよしとしよう。

シンジは心を癒してどうにか向き合う気力を取り戻した。

んでもって戦地へ向かうアスカに頼み込んで船に乗り込んだ。

ここで拘束するか、クビにまた爆発するあれを付けるか、ひとつもふたつも悶着があったが、ミサトさんの「拘束だけで十分」という判断にみんなが従った。

この時のミサトさんさ、もう最終的にシンジに何とかしてもらうしかないってわかってたよね?わかってて乗せてる確信犯だよね?

またナンチャラ・インパクトを発生させないためにエヴァには乗らんでくださいよ?って言うなら、あの集落に置いときゃいいやん。そして戦地に向かう船に乗せなきゃいいやん。

この辺で一般的な感覚に一番近いのはあのピンクの髪の女の子だけだなーと思った。名前覚えられてなくてスマン…



南極に着いてからの戦いは、ぶっちゃけよく分からない。

南極の氷は溶けた設定だったと思うけど、それでも地球で人が生きられる気温を保つなら南極はそれなりに寒いと思うのだが、そんな描写は全くない。

むしろ物語シリーズのアニメのような無機質な物体の集合体だけで描かれてるので、海がどこなのか、船の底で割り進めてる白い膜が何なのか、世界がどうなってるのか全くわからない。

でも雰囲気だけで理解したつもりになってると、底の方に穴があって、そこに入ると今度は「裏宇宙」なるワードが飛び出した気がする。

もはや上下左右が一切理解できないが、それがエヴァなのだろう。



とにかくなんやかんやあって、使徒化したアスカが奪われて、船は動かなくなって、はいじゃあ一般人にはどうしようもないので主人公のシンジくん出番ですよっていうエヴァ定番の流れになった。

ここでそれを一旦止めるピンクの髪の女の子(やっぱ名前思い出せないごめん…)。やはり君が1番共感できる。

3rdチルドレンがエヴァに乗ったらインパクトが起きたのにまた乗せるとか、ミサトさん正気で言ってんの?頭おかしいんじゃないの!?みたいに銃口は向けるんだけど、でもその先にいるのはただの中学生の少年だから打てないとか、やっぱこの子が1番理解できる。

迷わずブッパして上官の腹に穴開けちゃうトウジの妹のサクラ(たっけ?)よりよっぽど一般人っぽい。お前やるやんってなった。

でもまぁシンジを守るために盾となり腹ぶち抜かれたミサトさんには流石に泣いた。

その後のシンジが「リョージに会った」ってのも含めて、やっぱミサトさんにとってはシンジは息子なんやなってジーンってなった。その息子に頼らなければならない自分の不甲斐なさとか、でも息子のことは自分が一番理解してて信じてるっていう前向きさとか、いろんな感情がごちゃ混ぜなシーンだった。

個人的にNo.1シーンだったが、この後のシンジの万能感はちょっと解せない。



まずマリがシンジを迎えに来て、2人で碇ゲンドウの元へ向かったのはいい。

その後の《8号機のプラグから「綾波」って呼び掛けたらワープホールみたいなのが開いて、そこに入って13号機の中にある初号機のプラグに移動し、そこに居たパシュンしたはずの綾波と交代して初号機を13号機から分離(ってことであってる?)》するのは、どうだろうか?

気合いとか、突発的な感情の昂りとか、思いもよらない偶然から発生した現象とか、そんな説明付かないけど理解はできる何かじゃなくて、もはやシンジくんが全てを理解して処理しているとしか思えない。

それがシンクロ率無限大のなせる技なのさ!ってことなんだろうけど、理解を追いつかせるのがなかなか難しい。

そうこうしてる内にシンジ初号機 vs ゲンドウ13号機のバトルになったんだが、場面がコロコロ変わっていく。

これはエヴァ通ならすぐ理解できる補完計画で皆の意思や記憶が一体化された状態だからなんだろうなぁと思ったが、なかなかシュールな画である。

ちゃぶ台を前にした家の中とか、学校の教室の中で、ほぼそっくりなエヴァンゲリオンが槍を持って対峙するとか、もはやコラ画像を見せられている気分になってきた。

かと思ったら、ゲンドウが「暴力では決着付かない」とか言い出して、戦いの手段は語りになった。

あーそうなるよね。こういう精神の葛藤とか、人によっていろいろ異なる目的がある物語だと、最終的な決着は心に訴えかけて受け入れるとかそんなところに落ち着くよね(某シャーマンでキングなお話とかね)、とか考えてた。

気付くと旧劇場版を彷彿とさせる綾波でっかくなっちゃった!が出てくるんだが、それに呼応してズラっと並ぶ量産型エヴァンゲリオンが首なし綾波になるとか、俺何を見に来たの?と流石に笑えてきた。

それを止めるために「必ず届けるから!」と言っていたミサトさんが、綾波でっかくなっちゃった!にまさかの特攻である。そして船大破。なぜか槍はシンジの手に渡る。なんで?サイズ感おかしくない?

で、シンジが「エヴァンゲリオンのない世界」にエヴァパイロットを送り始める。

この万能感、もはやシンジは神じゃなかろうか?最終的には元の世界に最後まで残っていたマリと自分を送ったところで目が覚めるという、まるで夢オチのようなラストでしめくくる。

心を空っぽにして見れば、あ!アスカ・レイ・カオルみんないる!助かったんだ!ってなるんだけど…

よくよく考えてみると、元の世界をシンジくんの神がかりスーパーパワーで直したわけじゃなく、時間軸が違うのか元同じ&今違う世界なのか、そもそも元の世界から違う別世界なのかわからんが、そっちに移動で解決!ってのはどうなん?ってなった。

そして最後の最後でマリがヒロインみたくなってるのもなんか…ってなった。

でもそんなことより何より、あのエヴァがちゃんと終わった!!!って喜びが大きくて総じて満足するという、お前それでいいのかよ!?みたいな感じになった。



でもそれがエヴァだと思うのよね。



別世界に移動したのはエヴァパイロットだけなの?
元の世界は全てが赤いエリアは解消されたの?
結局ミサトさんは死んじゃったの?
新しい世界でシンジマリは全てを理解してる風だったけど、アスカレイカオルは覚えてるの?

とか、そんな疑問は考えれば考えるほど尽きることなく湧いてくるのだが、たぶんそんなのはエヴァンゲリオンにおいてはどーでもいいのである。

雰囲気で平和に終わったのだから、聞くだけ野暮というやつなのである。



でも個人的にはシンジはアスカとくっついて欲しかったなー。お互いに「好きだった」って過去形にしてるし、新世界でもくっつかないんだろうなー。

それだけ残念でした。ちゃんちゃん。